期日前は増も低調か 激戦3区の訴え残り一日
県議選(7日投開票)の戦いは残り一日。本紙エリアの3選挙区は、和歌山市(定数15―候補18)、海南市・海草郡(3―4)、岩出市(2―4)のいずれも激戦となっているものの、有権者全体の反応は「低調」と感じている陣営は多く、投票率の行方が気になる。
過去の県議選投票率は、和歌山県全体で前々回(2011年)が52・74%、前回(15年)は48・11%に低下。本紙エリア市町の前回投票率は、和歌山市43・71%▽海南市49・93%▽岩出市38・63%▽紀美野町61・39%――で、紀美野町を除いて有権者の過半数が投票しなかった。
「選挙区をどう活性化させるのか、具体的な提案をする候補が少ない。どの地域でも当てはまるような主張が多い」(海南市・海草郡の新人陣営)、「候補がやりたいことを訴え続ける。現職とは違う方法で戦っている」(和歌山市の新人陣営)など政策論議の乏しさを指摘する声があり、支持政党などを持たない層の関心に大きな高まりはみられないとする陣営は多い。
投票率が低下すれば、少ない票の奪い合いに拍車がかかる。「期日前に行ってもらったら確実に票が読める。1人、2人と上乗せする活動を最後まで徹底する」(和歌山市の現職陣営)など、期日前投票の伸びに期待する陣営もある。
今回の期日前投票は、告示の翌日から2日間で前回の1・77倍、4日間で1・56倍と大きく伸びている。投票者全体に占める期日前投票の割合も、前々回が20・24%、前回が23・38%で増加傾向にあり、今回も増えると予想される。
しかし「期日前投票に行くのは選挙への関心が高い層。投票先を決めかねている人の動きは見えない」(和歌山市の現職陣営)との声があるように、情勢は最後まで予断を許さない。