午後11時半ごろ大勢判明へ 和歌山市議選
統一地方選後半戦の和歌山市議選は21日に投開票を迎える。定数38に45人(現職32人、新人13人)が立候補する7人オーバーの激戦となり、再選を目指す現職と切り崩しを図る新人が、市内各地で有権者への訴えを繰り広げてきた。7日間の選挙戦に、有権者はどのような審判を下すのか。大勢判明は午後11時半ごろとみられる。
立候補者の党派別は、自民党7人、立憲民主党1人、国民民主党2人、公明党8人、共産党6人、日本維新の会2人、幸福実現党1人、無所属18人。
期日前投票は19日現在で3万1891人と前回より1万1793人増えており好調。一方で、7日に投開票が行われた和歌山県議選では市選挙区の投票率は前回を下回っており、今回の市議選も、前回の投票率42・97%から低下するとの見方が強い。統一地方選では初めて選挙権を得た18・19歳の投票率も注目されるが、県議選では県全体で27・25%と低調だった。
各候補が開く集会や演説会は、出歩く高齢者が少ない夜の時間帯が多いにもかかわらず、参加者に占める高齢者の割合は高まり、参加人数は減っているとする陣営は少なくない。若い世代に支持を広げたいが、「関心を持ってくれているのか分からない」という陣営の声もある。
自身のPRの合間に、選挙カーから「期日前投票に行きましょう」「投票に行ってください」と呼び掛ける候補も見られた。票を獲得するためには、まず投票所に足を運んでもらうこと、投票率を上げることが不可欠と考える陣営もいるが、有権者の関心は低調とみられ、票の行方は不透明だ。
20日は市内98カ所の投票所で設営作業が行われ、木広町の市立新南小学校体育館では、市職員が投票箱や記入台を設置していた。
投票は午前7時から午後8時(加太地区会館大川分館、滝畑地区公民館は6時)まで。開票作業は午後9時半から中之島の県立体育館で行い、22日午前0時に終了予定。