輝き放つドイツ装花 わかまるで作品展
ドイツに古くから伝わる素朴で格調の高い民芸クラフト「トロッケンゲビンデ」の作品展が8日まで、和歌山県和歌山市吹上のNHK和歌山放送局内ギャラリーわかまるで開かれている。
20年前からトロッケンゲビンデの魅力に引かれ、大阪市などで教室を開く「グリュナーヴァルト」代表の西森豊恵さんと、その会員を合わせて14人の作品約100点を展示している。
トロッケンゲビンデは乾燥した木の実や花、草穂、種、香辛料などの自然素材を用いて、一つずつワイヤーでつなぎ合わせるもので、長持ちするインテリア装飾品としても人気。
カエデや白樺などの枝に装飾を施したものや、クランツと呼ばれる壁や扉に飾られる円形やハート型、馬蹄型などさまざまなリース、バラのような形状で松ぼっくりの先端のシダローズや粒コショウを球体にのり付けした作品が並べられている。
同会員で友人を誘って来場した大阪府岸和田市の山崎律子さん(71)は「習って3年たつが、奥が深くて難しい。楽しい仲間と作れるので、これからも続けていきたい」と話した。
西森さんは「和歌山では初めての開催になります。素材の一つひとつは枯れたものであっても、作品になれば輝きを放ちます。クリスマスの装飾品としても素晴らしい作品たちを一人でも多くの方に見てほしいです」と来場を呼び掛けている。
午前10時~午後5時(最終日は午後4時)。問い合わせは同所(℡073・424・8111)。