高校入試は予定通り 国の要請受けて知事
仁坂吉伸知事は28日に和歌山県庁で報道陣の取材に応じ、政府の要請を受けて県立中高・特別支援学校52校で、3月2日から24日まで臨時休校とすると表明し、「県は他の地域よりも徹底的に調べており一般的に蔓延していることはないと推察される。休校しなくてよかった気もするが全国一斉なので仕方ない」と述べた。
厚生労働省が医療機関受診の目安に「37・5℃以上の熱が4日以上続く」などを挙げていることについて「重い病気になったり二次感染したりする恐れがある。早期に発見し、悪化させないようにするのが大事。県は従いません」と批判した。
県立学校の卒業式は中止するとし、市町村にも県の考えを伝える。県立高校の入学試験については「入試をしないと来年度から1年生がいなくなる。安全に十分配慮した上で(予定通り)やらせていただく」とした。
春休みが始まるまでの間、保護者が希望する場合は児童を小学校で受け入れるよう市町村に求める考えを示し「子どもの面倒を見る人が家にいない人はたくさんいらっしゃると思う。本を読んだり先生がお話ししたり、少しくらい校庭で遊んだりしてもよいのでは」「何か事故があったら県が責任を持つ」と述べた。