ひっそりと色を変え 風土記の丘で御衣黄
和歌山県和歌山市岩橋の県立紀伊風土記の丘で、淡い緑色の花を咲かせることで知られる桜の品種「御衣黄(ぎょいこう)」がひっそりと見頃を迎えている。
御衣黄は八重咲きのサトザクラの仲間で、同所の安藤塚で見ることができる。平安貴族が身に着けた萌黄色の衣装に似ていることから、その名が付いたといわれる。咲き始めは淡い緑色をしており、紅をさすように徐々に中心部から赤みを帯びてくる。
鮮やかに色を変える不思議な美しさが魅力で、爽やかな緑色の花と、赤く染まり始めた花の両方が見られる。
同所では、同じく八重桜で濃い桃色のカンザンの花なども見られるが、新型コロナウイルス感染拡大の影響に、12・13日は気温の低下と雨も加わり、訪れる人はわずかだった。