ぜひ住宅の耐震化を 県北部の地震で知事
仁坂吉伸和歌山県知事は17日、県庁で開かれた定例記者会見で、15日午後1時半ごろに県北部で発生した地震にふれ「人的被害がなかったのは良かった」とした一方、「直下型の大きな地震が来ると本当に危ない」と述べた。
15日は和歌山市を震源とするマグニチュード4・1の地震が発生。同市で震度4、海南市や紀の川市では震度3を観測した。地震により市役所本庁舎3階の本会議場では天井照明のルーバーと取り付け用レールが落下した。
仁坂知事は13日に福島、宮城両県で最大震度6強を観測した地震にもふれ、「かなり大きな地震だったが、亡くなった方がいなかったのは良かったと思う。人が住んでいる家でつぶれた家がほとんどなかった。住宅の耐震化が進んでいるのが大きな原因ではないか」と述べ、住宅の耐震化の重要性を語った。
県は総務省の住宅・土地統計調査の結果を基に2018年時点の住宅の耐震化の状況を各都道府県別に推計。県は全国平均の84・3%を下回る81・0%。都道府県別では上から39番目だった。仁坂知事は「大変低いところにある。地震リスクが圧倒的に大きいところが81・0%は良くない」とし、住宅の耐震改修に関する県の支援制度を紹介し、「ぜひおうちの耐震化をしてもらいたい」と呼び掛けた。