過去最高額の169億7200万円 岩出市予算案
岩出市は19日、2021年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比1億9800万円(1・2%)増の169億7200万円で、過去最高額となった。中芝正幸市長は「健全財政の堅持に努めるとともにこれまで取り組んできた国土強靭(きょうじん)化、下水道整備、観光振興、学力向上及び福祉の充実を引き続き重点事業と位置付け、予算を重点的に配分した」と説明した。予算案は26日開会の市議会に提出する。
一般会計に特別会計と公営企業会計を含めた予算総額は前年度比2・2%増の324億6436万7000円となった。
【一般会計歳入】
「健全財政の堅持」のため基金の繰入(取崩)は抑制。社会保障関係費の増加と重点事業の推進により、国・県支出金をはじめとした依存財源は102億5000万円で3・6%増加した。
【一般会計歳出】
社会保障関係費の障害者総合支援給付費、保育関係給付費の増加により、扶助費が49億4200万円と2・4%増加。民生費も2・8%増の79億600万円と大幅に増加した。
重点事業・新規事業により、総務費が7・4%増の12億7600万円、土木費が6・4%増の17億500万円と大幅増となった。
新型コロナウイルス感染症への対応のため、2億円の新型コロナウイルス対応予備費を計上。重点事業費総額は、前年度比10・6%減の13億2700万円でとりわけ「国土強靭化対策」(4億2051万円)に重点配分。生活道路環状化事業(市道金屋荊本線新設改良事業)は2億8360万円。根来橋、観音橋の長寿命化及び47橋梁の点検に2570万円、新たに川尻中迫1号線改良事業に3170万円を充てるなどする。
下水道整備(8億4945万円)では新たに1棟16戸の公共下水道への接続工事(1747万円)など。
観光振興に4695万円、学力向上に981万円を充てる。